- そもそも新興宗教と宗教を区別する目安は、なんでしょうか?なんで区別する必要があるの?
区別なんかしなくて良いじゃない。歴史の古い宗教の信者や宗教家がうれしくないわけ?それとも、宗教学の学問として分類位置付けの為に必要なわけ?
それはさておき、伝統宗教より比較的新しい宗教の事を新宗教というらしい。日本では、幕末から明治かけて成立した比較的新しい宗教を新興宗教というらしい。
この定義からすれば寛政10年に教祖が生まれ、天保9年に始まった天理教は新興宗教です。
ここで、違った見方をしてみます。
独自の教えを持っている、仏陀の教えの仏教、キリストの教のキリスト教。ユダヤ教とキリスト教を融合させたマホメットによるイスラム教。このように独自の教えをもっているのを宗教とします。ここから色々派生し一派独立した宗派や新宗教名が出ています。それぞれの派生宗派は、派生する前の元の教えがあり、「独自の教えを持っていない。」のです。
ここで、独自の教えを持っているのを宗教とし、それぞれから、一派独立した宗教を新興宗教とします。
では、天理教は、独自の教えは持っていますか?
持っているのですよ。独自の教えは、元の理(もとのり)と呼ばれています。だから、天理教は、定義による新興宗教でありながら、宗教でもあるのです。
この元の理は上っ面を読むだけでは、なんじゃこりゃ?高天ヶ原じゃあるまいし?こんなんあり?って思うかもしれません。
ところが、深くさぐれば、この元の理がおもしろい。